基本は大事!ゴルフスイングの基本をマスターしよう!

ゴルフをプレーする上で、やはりスイングの基本は欠かせません。まずはスイングの基本となるポイントについて、どのようなことを意識しておけばいいのか基本的なことをしっかり覚えましょう。
コンテンツ
スイングに入る前に
ゴルフスイングの基本をマスターするために
ゴルフスイングはボールをより遠くへ、より正確に飛ばすという2つの目的を同時に果たさなくてはいけません。またそれは、人間の体の自然な動きの中から生まれるべきで、力んだり無理な体勢をしてまでするものではありません。
ゴルフスイングの解説を読んで、実際にそのとおりに練習してみて違和感がなければ基本的に問題ないですが、あきらかに窮屈に感じたり体に負担がかかるようであれば、それはスイングの基本ができていないと思っていいでしょう。
「ゴルフはメンタルなスポーツ」とよく言われるように、スイング自体の注意点もありますが、精神的(意識的)な点でも、ゴルフスイングの基本として大切なことがありますから、ぜひ一緒に覚えておきましょう。
グリップの握り方のポイント
ゴルフは遠心力でボールを飛ばすスポーツなので、遠心力を最大限に発揮できるグリップの握り方をしなくてはなりません。スクエアグリップ、ストロンググリップ、ウィークグリップのどれにでも当てはまることですが、必ず力を入れて握らないことが重要です。自分でも「ちょっと弱いかな?」ぐらい軽くて大丈夫です。人からクラブを引っ張られたら手から抜けてしまうくらいのイメージです。
特に初心者は強くグリップを握りがちなので注意しましょう。
クラブフェースとスタンス
最初のスイングの基本として、クラブフェースの向きを意識するようにしましょう。クラブフェースが向いている方向にボールは飛んでいきます。それに、スタンスの要素が加わってボールはフック・スライス・ストレートとボールの弾道が決まります。
スイングの過程で「今クラブフェースはどこを向いているか」ということを意識することは、初心者のうちに基本を身につける上では大切なことです。
力まずヘッドを走らせる
ゴルフはクラブを振ってボールを飛ばすわけですが、注意したいのは「力でクラブを振るわけではない」ということです。肩の回転を使って自然にクラブヘッドを走らせるイメージです。思い切りクラブを振りたいからといって、腕の力に頼ってはいけません。
そのためにも、肩の回転を始めるときに決して手を使ってはいけません。肩を回転させ、クラブのシャフトをしならせてヘッドが走るようにスイングするのが基本です。
また、飛距離を出すためにも必要なことですが、肩の回転を意識しすぎて肩に力が入ってしまっては意味がありません。あくまで自然体で力むことなくスイングしてみましょう。
それでは、続いてゴルフスイングの基本を、アドレスからフィニッシュまで各ポイント毎に確認しておきたいポイントを解説していきます。
初心者は必見!基本なゴルフスイングの流れ
アドレス時のポイント
グリップができたら、次はアドレスです。アドレスがしっかりできていないと、安定したいいスイングはできません。ここでもしっかりポイントをおさえておきましょう。
アドレスで両足にかかる体重配分は、「右6:左4」が理想
「右足により体重をのせなくちゃ・・・」と考えてしまうと、思っている以上に体重を右足にのせてしまいがちです。あくまで理想ですので、頭の中では左右均等に構えているくらいのイメージを持ちましょう。肝心なのは、体の軸が傾かずにバランスがとれていることです。打ち方やクラブによってこの体重配分は大きく変わってくるということも覚えておきましょう。
アドレス時のボールの位置は、ゴルフクラブによって変わる
アドレスした時のボールの位置は、使うクラブによって変わってきます。「ドライバーなら左足カカトの延長線上」、「9番アイアンなら体の中心寄り」といった具合です。クラブの番手があがればあがるほど、ボールは「スタンスの中心に寄る」「体に近くなる」ことになります。
上体を前傾させる前にヒザを曲げないこと
この手順にはぜひ気をつけて欲しいのですが、ヒザを曲げるのはアドレスの最後と覚えておきましょう。先にヒザを曲げてしまうと、重心がカカト側に乗ってしまい、下半身が安定しません。まず股関節から上体を前傾させ、体重が爪先に乗った状態を確認してから、軽くヒザを曲げます。この時、肩とヒザ、足の親指が一直線上にきていれば正しいアドレスになっていると言えます。
ゴルフクラブのグリップが、左足股関節を指すように構える
アドレスした時の両手の位置ですが、クラブのグリップが左足股関節を指す位置にあればOKです。(体の中心のやや左側にくるはずです。)両腕は両肩から自然に下りたところでクラブを握ります。ここで力が入ってしまうと必要以上に体から離れたところでクラブを握ってしまったりしますので、あくまでリラックスした状態でアドレスの姿勢をつくることが重要です。
ショットの前に、体の向きを最終確認
ここまで正しく実行できていても、体の向きが狙った方向とあっていなければ、ボールはもちろん狙ったところに飛んではくれません。体の向き(肩や腰・スタンスのライン)と飛球線が平行になっているか確認しましょう。この時、ボールに対して平行に構えようとすると、どうしても体が微妙に右方向にずれたりします。ボールに対してではなく、ボールを飛ばす目標に向かって構える意識を持つことを心がけましょう。
バックスイング時のポイント
正しいアドレスでしっかり構えることができたら、次はいよいよスイングの開始です。スイングといっても、クラブを振り切るまでにはいくつかの過程があります。常に安定したスイングをするためには、それぞれの過程のポイントをしっかりおさえる必要があります。まずはスイングを開始する過程(テークバック→バックスイング)におけるポイントを学びましょう。
テークバックでの注意点
アドレスからスイングを開始する時の動きをテークバックと言います。クラブヘッドを最初に動かしていきますが、クラブヘッドが右足の前にくるまでは体と平行になるように動かします。
次第にクラブを上げていきますが、両手が腰の高さに上がるまでは両方のヒジを曲げないようにします。テークバックですぐに右ヒジを曲げてしまうと大きなスイングができなくなり、結果として飛距離もでません。腕を自然に伸ばしたままクラブを上げていきましょう。
最後に注意したいポイントとして、右ヒザを伸ばさないようにします。アドレス時の右ヒザの位置をそのままキープしてテークバックします。そうすれば自然と右足股関節に体重が乗り、自然な体重移動ができます。
体を回すのは右に90度(目標の反対を向く)で十分
クラブを思いっきり振ろうとして、バックスイングで体を必要以上に捻る人がいますが、体を捻り過ぎるとバランスを崩したスイングとなりしっかりボールを打てなくなってしまいます。理想は、体を右に90度回し、左ワキが右足股関節の上にきている状態と覚えておきましょう。
右ヒジが下方向を向いているか確認しよう
バックスイングでは右ヒジを曲げてクラブを上げていきますが、ここで右ヒジの向きに注意しましょう。正しい動きは、右ヒジを下に向けたままクラブを上げていくことですが、逆に右ヒジが上を向いているとスイングが安定せず、ミスショットの原因になってしまいます。
初心者がやってしまいがちなミスですが、一度意識すればすぐに修正できる問題です。早いうちに確認して、バックスイングでの正しい右ヒジの使い方をマスターしましょう。
トップスイング時のポイント
トップスイングとはバックスイングとダウンスイングの切り替えポイントであり、クラブを最も高く振り上げた状態のことを言います。ここからクラブを振り下ろしていきますので、トップスイングがしっかりできていないとしっかりボールを捕らえることができなくなります。トップスイングは止まった状態で確認できますので、自分のスイングが正しいかじっくり確認してみましょう。
左肩の位置は「右足の上・アゴの下」
正しくバックスイングができていれば、トップスイングでは左肩の位置が右足の上、さらにアゴの下に入っていることになります。この時、体重の約8割が右足股関節にかかっているイメージです。無理にこれ以上に体を捻る必要はありません。
バックスイング同様、右ヒジが上を向いて右ワキが開いていないか注意しましょう。
左手親指でクラブを支える
自分のトップスイングを確認する際には、クラブを左手親指で支えているか確認します。左手親指にしっかりクラブの重みを感じていれば正しいトップスイングになっているはずです。左手首の向きが正しくないと左手親指にクラブが乗りませんので、フェースが開いてスライスになる、といった具合にミスショットの原因になってしまいます。
ゴルフスイングにおける非常に大事なポイントですので、トップスイングのフォームはしっかりチェックしましょう。
ダウンスイング時のポイント
トップスイングからボールをインパクトするまでのスイングをダウンスイングと呼びます。
ダウンスイングで最初に動くところは「左ヒザ」
ダウンスイングと聞くと、クラブを振り下ろすイメージがあるせいか、トップスイングの状態からすぐにクラブを動かしてしまう人が大変多いです。しかし、正しいダウンスイングというのは、まず最初に「左ヒザをアドレスの状態に戻す」ことから始めます。それと同時にクラブを下ろし始めるのです。
左ヒザを戻さないままクラブを振り下ろそうとすると、右足に体重が残りすぎてしまうという問題が起こります。逆に、体重を左足に戻そうという意識が強すぎると上体が左に流れてしまいますので注意が必要です。
ダウンスイング中には、体重配分が右から左に移動していきますが、体の軸は動かさないことを意識しておきましょう。
インパクト時のポイント
ボールを打つ瞬間のことをインパクトと呼びます。インパクト時にフェースがボールに対してまっすぐ当たればボールもまっすぐに飛びます。これまでスイングの過程でポイントをチェックしてきましたが、すべてはインパクトを正しく再現するためと言って過言ではありません。ここで失敗しないためにも、インパクト時のポイントをチェックして下さい。
インパクトの理想形は「ハンドファースト」
クラブヘッドよりも両手が前に出た状態でインパクトすることを「ハンドファースト」と言います。インパクトではこのハンドファーストの形になっていることをまず確認しましょう。ハンドファーストを意識し過ぎて極端に両手が前にでた状態でインパクトをすると、フェースが大きく開いてしまいスライスの原因となるので注意しましょう。
また、体の中心がボールの右側にきたままインパクトできているかもゴルフスイングの重要なポイントです。
インパクトはアドレスの再現ではない
確かにインパクトの瞬間はアドレスの位置にクラブヘッドが戻ってきますが、体の姿勢はアドレスの時とは違った形になります。アドレスと比べてインパクトでは「腰が開いた状態になる」「体重配分が左足に多くなる」という違いがあります。ゴルフではこの違いを意識しておかないと、腰の回転が止まってボールに体重が乗らなかったり、ハンドファーストの形が作れなくなってしまいますので注意が必要です。
フィニッシュ時のポイント
クラブを最後まで振り切ったところをフィニッシュと呼びます。(インパクトからフィニッシュまでをフォロースルーと呼びますのでこちらも覚えておきましょう。)トップスイングと一緒で、フィニッシュは静止した状態ですのでポイントもチェックしやすいでしょう。
フォロースルーで体重配分がほぼ左足に移る
インパクトからフォロースルーにかけて、体が目標方向に向くように回転させていきます。この時、体重がほぼ左足に乗るようにします。インパクト後は右腕がしっかりと伸びた状態になり、両手が腰の高さまできた時にシャフトが地面と平行になっていれば正しいフォロースルーとなります。
フィニッシュは左足一本で立てるのが理想
最後にスイングの最終地点、フィニッシュの形を確認します。体重がほぼ100%左足に乗り、右足は爪先でバランスをとる程度になります。フィニッシュでは、右肩と右腰が左足の上にあり、左足一本で立ってもバランスよく立っていられる状態になっているのが理想とされます。(試しに右足の爪先を上げて3秒立っていられるか確認してみましょう。)
クラブですが、左手とクラブの角度、左ヒジと左ワキの角度がそれぞれ90度になっていれば、バランスのとれた綺麗なフィニッシュになります。クラブが地面と平行よりも、ヘッドが下がっていることが確認できればOKです。
スイングの理想を目指すために大切にしたいこと
理想のゴルフスイングとは?
ゴルフスイングの理想を定義するなら「毎回同じスイングができる」ことです。状況やクラブが変わっても、毎回同じスイングができれば、ボールを正確に飛ばすことは難しくないはずです。
ただ、特に初心者はそうですが、現実的にはうまく毎回同じようにスイングすることは難しいですよね。練習場で素振りをしている時は基本的に毎回同じ軌道でスイングできているのに、コースに出た途端、自分のスイングが一定ではなくなってしまう…。こういう経験をしたゴルファーは少なくないと思います。
それでは一体どうしてそのようなことになるのでしょうか?
「コースでは思わず力んでしまうからでは?」
確かにそういう理由もありそうです。何事でも本番となると、プレッシャーもありますから力が入ってしまうのも納得できます。しかし、素振りとそうでない時の最も違うこと…それは「ボールがあるかないか」ですね。
ゴルフスイングで大切なこととは?
「ボールがあるとスイングが一定しない…」
これはなぜでしょうか。
その答えはズバリ、ボールに当てにいくスイングをしてしまっているからです。
つまり、素振りのときはボール(目標物)がないため常に自分のスイングができるのですが、意識が目標物にいくことで、無意識の内に目標物にあわせるようなスイングをしてしまっている、という状態になってしまうのです。
このことから何が言えるのかと言うと、「スイングの調子が悪くなってきたな」と感じたら、最初にスイングを修正しようとするのではなく、自分のスイング軌道にボールがセットされているかを確認するべきということです。つまり「ボールの位置がいつもとずれていないかを確認する」ということです。
スイングを修正するというのはとても大変なことですし、ラウンド中であればそれはなおさらです。実際のラウンド中に思ったようにクラブがボールに当たらなくなたら、「ボールに当てにいくスイングをする」のではなく「スイングに当たるようにボールをセットする」ことを意識してみましょう。